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2024.09.29
皆さ~ん、耕知塾のハガキこと野々垣(ノノガキ)です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着型の、そして少人数責任指導の集団塾です。
突然ですが、皆さんにとって面白い物語って何ですか?私は、いい年こいて、漫画「ワンピース」が大好きです。その魅力は数々あれど、やはり特筆すべきはストーリー。1,000を超える話しをあれだけ緻密に組み立てる。実は元々、漫画が大好きで高校時代はこずかいのほぼすべてを漫画に費やしていたような(お恥ずかしい)私も、びっくりするような物語。本当に唯一無二の漫画だと思います。
そして、実は微力ながら私、野々垣の授業もストーリーのある授業を目指しています。今日はその一端をご紹介したいと思います。
まずは、あるストーリーのターニングポイントとなるこの1問。これは、先日行われた小5向けテストで出題された問題です(問題の答えとちょっとした解説はこのコラムの最後に)。
「問1:65.2÷4.8(商を小数第1位まで求め、あまりを答えよ)」
是非、こちらの正解率を考えてみて下さい。実は、私、この1問にこだわりまくってました。
突然ですが、算数って何を目的とした科目でしょう?それは「数の感覚を養う」ことであると私は考えます。この問題、実はそれと直結している問題なのです。
細かいことは省略しますが、ざっと見てもこれだけのことをしないと解けません。
その1:商をだす際に、小数点をずらす
その2: ただし、あまりを出す際の小数点は決してずらさず、もとの小さい数のままやる
です。
私の授業は、この1問を解けるようにするために、以下のようなステップを踏みました。
問題も掲載。大人から見るとどうってことなくても子供にとっては大変です。
その1:大きな数
まずは、大きな数を使って感覚をチェック。具体的にはこちら。
問2:1兆より100小さい数
その2:小数のしくみ
今度は一転、小数を使って感覚を養っていく。
重要問題はこちら。
問3:56.4は0.01を何個集めた数か。
その3:大きな数のかけ、わり
またまた大きな数で頭を動かしていく。
問4:8500÷2500(商を整数で求め、あまりを出す)
そして、ラストは小数のかけ、わり
計算自体はもちろんのこと、下記の問題が重要。
問5:商が72より大きくなるものを計算せずに以下から選べ
ア 72÷1.25 イ 72÷0.8 ウ 72÷1.5
そして、「数の感覚とは…なんだ~(すみません、…の部分は企業秘密です)」ということを生徒に伝えていきます。そして上記のような問題を徹底的に演習=深堀りしていくのです。そして、この一つのストーリーは問1に集約されます。数の感覚ができれば、大きな数だろうが、小数だろうが余裕で考えられる頭ができていれば、問1をしっかり解けるようになるのです。
そして、今回とてもうれしかったのがその正解率。日暮里教室の正解率は91.7%でした~。ちなみに全国平均は40%です。これを見て、本当に安堵しました。みんな、ちゃんと夏期講習を受けてくれたんだなぁ~、と。思わずガッツポーズです。
たかが1問、されど1問。これぞという1問にこだわりながら、その1問を解かせるためにどうするかを多角的に考えて授業を展開しています。ご興味持たれた方、是非、是非、耕知塾にお声かけ下さい。待ってますよ~‼
解答&簡単な解説
問1:答えは13.5あまり0.4.あまりを4にする生徒の多いこと、多いこと。
問2:答えは9999億9999万9900。これ、9900億とする生徒が思いのほか多いです。100億も減ってるぞ~。
問3:これは算数あるある。本当に間違える生徒が多い。答えは5640個。こういう問題が当たり前のようにできないと、問1は絶対にとけません。
問4 答えは3あまり1000。あまりが1000もあると思えず、10にする生徒。やはり多いです。
問5 ラストの答えはイ。これは、算数の最重要単元の割合につながる大事な大事な問題です。