-
-
2021.01.11
皆さん、耕知塾の野々垣(ノノガキ)です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着型の、そして少人数責任指導の集団塾です。まず今回、1月11日(月・祝)に開催予定であった私立中受験コース説明会の開催がかないませんでした。苦渋の決断とはいえ、ご参加頂けなかった方には誠に申し訳ない気持ちでいっぱいです。改めてお詫びを申し上げます。そして、その場でお伝えしたかった事をこのコラムでお伝えしたいと思います。
私自身、中学受験の指導歴が早いもので10年を過ぎました。10年で最も感じたこと。それは、「シンプル イズ ベスト」という事です。中学受験の情報はインターネットの発達とともに、様々飛び交っています。そういった情報にも仕事柄目を通す機会は多いのですが、正直なところ世間は中学受験を難しく考え過ぎているのではないか、という気がしております。
確かに保護者の方々が色々な情報に右往左往するのも、わかります。高校受験と違い、中学受験は保護者の関わる割合が高いですから。何しろ「中学受験は親が9割」という本もあるくらいでして。ただ、勉強とは本来もっとシンプルなものではないでしょうか。例えば、私の担当の算数でいえば「数の感覚」が養われれば、後はどんな事を習ってもできるようになります。その数の感覚を、分数、割合、比など様々なアプローチを塾としては行い、養っていきます。そして、その数の感覚が身につく時期というのは本当に人によって様々。ひとりひとり、身長が急激に伸びる時期が異なるように、算数って「な~んだ、こんなことか~」、とわかる時期は全くもって異なります。ですから、他人と比較するなどほぼ無意味、中学受験で大事なのは過去の自分と日々切磋琢磨しているか、これに尽きると思います。そして、中学受験は通常は2年または3年(もしくはそれ以上)という長い月日をかけて準備をしていきます。保護者の役割は、その長期にわたる期間忍耐を持ちつつ見守り、何かあったら寄り添ってあげる。これに勝るものはない、と思います。そしてその保護者と生徒の両方としっかり伴走するのが塾の役割、と考えています。この程度の字数ではとても伝えきれませんが、説明会に込めた思いがほんの少しでも伝われば大変ありがたいです。