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2022.04.24
耕知塾の千田周平です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。
前回コラムを書いたのは2月13日で、その日は忘れもしない高校受験第1志望受験日でした、という話を書きました。
さて、今日は4月24日です。この日も、私にとって忘れられない日の1つです。私が陸上競技100mに打ち込んでいた頃、人生で最も速く100mを走った日です。
走ったりすることが好きではない人にとって、陸上部の人は何が楽しいのだろうかと思うかもしれませんが、どういうわけか人よりある程度速く走ることができる人にとって、速く走ること、ましてや自己ベスト記録が出たときの楽しさは、何物にも代えがたいものがあります。
何十年か前の今日、自己ベスト記録で走った時のことは、思い出す度に心に滲む何かがあります。
そして、もう一度この気持ちを味わいたいと、何度も何度も挑戦し、陸上にのめり込んでいきました。
でもそんな日もいつか終わりが来て、私の場合は、大学4年で部を引退するタイミングで、「もうここまでかな」と、100mであの気持ちを味わおうとする挑戦をやめました。
正直言うと、あれから今まで、あの快感を超えるような「夢中で打ち込める何か」には出会えていません。
そして、世間的には大人と言われるようになった今でも、「夢中で打ち込める何か」を探し求めているのかもしれません。そんな姿を残念に思う人も時にはいるのかもしれませんが、私自身は、そうやって「夢中で打ち込める何か」を探し求めるからこそ、人生は常により良い方向に向かっていると感じています。
「夢中で打ち込める何か」とは何でも良いのだと思います。
例えば勉強で言えば、国語・数学・社会・理科は興味ないし面白くないけど、英語だけは面白くて楽しいということでも良いです。さらに言えば、勉強全般は嫌いだけど、サッカーは楽しくて努力できる、というのも良いのだと思います。
何か自分が力を注げるものがあれば、毎日が確実に良い方向に向かっていきます。ただし、本当に夢中で打ち込んでいれば、の話ですけどね。
皆さんは、「夢中で打ち込める何か」はありますか。