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耕知塾コラム

  • 耕知塾
  • 2023.05.28

    耕知塾の千田周平です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。

     

     

    私は塾講師という仕事をしていますが、「授業」という言葉があまり好きになれません。ありきたりな話ですが、やはり勉強は、何かを「授けられて」するものではなくて、自分から「求めて」するものだと思うからです。小中学生にとっては、あくまで理想ですけどね。

     

    なので、いかに生徒から求めさせるか、が講師の本領発揮すべき部分だと思っていますが、もちろんうまくいかないことの方が多いです。得意なことなら良いのですが、苦手なことは自分から求めようなんて思わないですからね。するとどうしても、講師が「授け」、生徒が「受ける」という形になって行く。それがさらに進行すると、講師も生徒もそれがあまり前になり、なんとも思わなくなっていく・・

     

     

    そうならないように、自分自身への戒めも兼ねて、たまに生徒に投げかける質問があります。それは、

     

    「今日は宿題何にしたら良いかな?」

     

    というもの。

     

    急に問うと、生徒はキョトンとした顔をします。その後、お調子者の生徒が「じゃあ、なしで!」と言いますが、みんなも「そうだそうだ」となるかというと、意外と周りの子は戸惑った顔をしていたりします。

    つまり、授けられるのではなく、自分から求めるときに初めて、自分ができること・できないこと・復習すべきことなどを考えることになり、そのとき「宿題が必要かもしれない」という気持ちが生まれるということですね。

     

     

    どうやら今の時代は昔よりも、こうと決まった道みたいなものがなくなってきていて、受け身な姿勢でいると、「そんなこと教えてもらったことないんだけど」という感じで、あっという間に置いて行かれる時代です。大人子ども関係なく、自分から物事を勉強できる人が増えたら良いなと思っています。

     

     

    というわけで最後に、読者の皆さんにも同じ質問を。

     

    「今日の宿題は何にしたら良いかな?」

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