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耕知塾コラム

  • 耕知塾
  • 2022.05.07

    皆さん、こんにちは、こんばんは。耕知塾の丹野です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。

     

    最近、「倍速再生」なるワードが目に飛び込んできました。そこに付随するキーワードとして「無駄」が挙げられていました。なるほどなぁ。とちょっと納得して、ちょっと悲しい気持ちになりました。

     

    確かに「無駄」は嫌われます。ご多聞に漏れず、少年丹野も「無駄」が大嫌いでした。中学の三者面談では「省エネですね。」とまで言われたのですから、自他ともに認めるものがあったのだと思います。

     

    しかし、高校の先生から言われた言葉が今でもどこか胸に引っ掛かり続けています。

     

    ぼくの通っていた高校は、現代文の課題で毎月2冊課題図書を読まなければなりませんでした。さらに読んでいるか確認の小テストがありました。そこでぼくは見事に0点を取りました。もちろん課題図書は読んでいません。それについて、先生から問われました。

     

    先生「どうして課題図書を読まなかったのですか?」

     

    丹野「興味がなかったから。」

     

    先生「自分の趣味嗜好を限定するにはまだ若すぎるし、もったいないよ。」

     

    当時は、何を言ってやがるんだ。ぼくのことを知りもしないくせに。と心の中で反抗し、課題図書も大して読みませんでした。だけどこの言葉がどうにも引っ掛かって、気になって仕方ありませんでした。

     

    それについて「あぁ、これか。この感覚か。」と自分なりに腑に落ちたのは、映画を観ることが趣味になってからでした。

     

    どうにもダメな作品に、2時間と約2000円を持っていかれたときはものすごく怒り、落ち込みます。そのままじゃどうにも癪なので、とにかく「面白がる」ことに徹しようとしました。

     

    この「面白がる」に気付いたとき、映画だけでなく、見えている世界の色が一変しました。

     

    この感覚は勉強にも使えないだろうか、どうやったら伝わるだろうか、と日々考えております。

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