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耕知塾コラム

  • 耕知塾
  • 2025.05.17

    皆さん、耕知塾の宮元です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。

    私は『生活の中の哲学』という本に大学の頃、出会いました。未だに愛用しています。
    哲学を日常生活の中に引き寄せ、難解な抽象議論ではなく、私たちの身近な問いや悩みを出発点として考える姿勢を提案する書であるからです。
     本書の中心的なメッセージは、「哲学とは特別な知識をもつ人だけの営みではなく、誰にとっても必要で可能な思考の訓練」であるという点にあります。たとえば「なぜ勉強するのか」、「なぜ働くのか」といった問いは、私たちが日々感じる疑問であると思うのですが、これらこそが哲学的な問いの典型であり、そこに立ち止まって考えること自体が哲学であると著者は述べているのです。
    著者は、古代ギリシャのソクラテスやプラトンの思想を紹介しつつ、彼らが街中で人々と議論しながら「よく生きるとは何か」を問うていたように、現代に生きる私たちもまた、日常の中で思索し、対話を通じて自らの価値観や行動を見つめ直すことができると説きます。哲学は人生の役に立たないどころか、むしろ生き方の指針を与えてくれるものであるというのが本書の基本姿勢なのです。
    また、著者は「問い続けること」の大切さを強調します。絶対的な答えを出すことよりも、自分なりの問いを持ち続けることが、より深く世界と関わる態度であるとします。現代社会では効率や成果が重視されますが、哲学はそれとは異なる「考える時間」を取り戻す営みでもあるのです。
    このように本書は、哲学を「生活と切り離された難しい学問」から「生きることと直結した思考の営み」へと引き戻し、読者に対して「自分自身の頭で考える」ことの楽しさと意義を伝えています。特別な知識がなくても、問いと向き合う姿勢を持てば誰でも哲学者になれるのだという、励ましのメッセージに満ちています。
     次回は「問い続けることの価値」に焦点を当てながら、掘り下げて紹介したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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