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耕知塾コラム

  • 耕知塾
  • 2021.11.12

     皆さん、耕知塾の小池です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。

     

    【小さな哲学者の格言ノート No.9】

    「こう解釈するのが深い解釈だなどと勿体(もったい)ぶるのは可笑(おか)しい。」

      ―夏目漱石『文学評論』

     

     「国語」という科目は、外国人留学生や帰国子女用の入試要項(英語版)には、何と書かれているかを知っていますか?

    答えは「Japanese(日本語)」です。「literature(文学)」ではありません。

     つまり、「国語」とは、「日本語で書いてあることを書いてある通りに理解できているか」を問う科目であるというわけです。

     そのように考えると、実は、説明的文章であろうが、文学的文章であろうが、(書き言葉の)日本語理解力をはかる素材の一つでしかありません。例えば、大学入試の時に国文科や日本文学科でなくても、現代文に「小説」が含まれるのは、そのためです。

     

     話は少し寄り道をします。

     哲学では、人間の精神活動は以下の2種類あると言われています。

     

     ①感覚(非言語)的な知覚の「感性」

     ②言語(論理)的知覚の「理性」

     

     ①の「感性」が芸術分野で重視されるのに対して、②の「理性」は学術分野で重視されます。

     哲学はもちろんのこと、「国語」も「文学」ではない限り、学術分野になります(もちろん数、英、理、社もです)。そのため、「国語」で必要なのは「感性」ではなく、「理性」であるということになります。

     

     では、「理性」の力とは、一体どのようなものなのでしょうか?

     時は、紀元前624年頃から紀元前546年頃、古代ギリシャでのことです。

     そこに、「最古の哲学者」と呼ばれるタレスという哲学者がいました。

     そのタレスには、次のようなエピソードがあります。

     タレスがエジプトを訪れた際に、エジプトの王様から「お前が賢人である哲学者ならば、このピラミッドの高さを測ることができるか?」と問われました。そこで、タレスはまず、自分の身長と影の長さを求め、次にピラミッドの影の長さを求めました。そして、その「比率」を利用することによって、見事ピラミッドの高さを概算してみせた、という話です。

     つまり、タレスは中3数学でも出てくる「相似比」を利用したわけです。

     

     人間のみに具わったこの「理性」の力を使えば、コンピューターを使うことなしに、頭の中だけで地球の大きさも概算することもできます。

     この力のことを、古代ギリシャ人たちは「ロゴス(logos)」と呼びました。ちなみに、「ロゴス」とは、もともとは古代ギリシャ語で「比率」のことを意味していました。

     「ロゴス」は、ローマ時代に、同じ「比率」を意味するラテン語の「ラティオ(ratio)」と訳され、この「ラティオ」が、のちに英語の「リーズン(reason)」=「理由、理性」の語源になりました(哲学がものごとの「理由」を追究する学問であるのは、このためです)。

     

     話を「国語」に戻します。

     もし「国語」が「文学」であるなら、「感性」によって自由に読む方が良いでしょう。ですが、そうではなく、「国語」は日本語理解力を鍛える科目です。したがって、「理性」によって、「日本語」の正しい理解(読解)がなされなければなりません。だから、「国語」の試験には、必ず「一つの解釈(正解)」しかないわけです。

     確かに、このような「国語」に対する考え方は「味気ない」と思う人もいるでしょうが、こうした「理性」を軽視する考え方は「反知性主義」といって、これは大変危険な考え方なのです。

     

     申し訳ありませんが、字数がまた2000字を超えてしまいそうなので、国語と日本語理解力の問題、国語と「反知性主義」との関係などは、次回にします。

     

     

    *夏目漱石は、本名・夏目 金之助(なつめ きんのすけ)。言わずと知れた明治、大正期に活躍した日本文学の文豪。・英文学者・俳人でもある。

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