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2025.04.25
皆さん、耕知塾の小池です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。
【小さな哲学者の格言ノート No26】
「量を拡大すれば、質の変化に結び付き、その質の変化がまた量の拡大に結び付く」―ヘーゲル
もうすぐ4月も終わりですね。
毎年のことですが、入塾面談時によく見かけるのが、「勉強のやり方がわからない」という子です。
本当に勉強のやり方がわからない子は、実はほとんどいません。
(もちろん、その勉強の効率が良いか悪いかは別ですが。)
そうした子によく話を聞いてみると、「やり方がわからない」のではなく、実際には「やらない理由が「やり方がわからない」」だということがわかります。
自分に合った勉強のやり方など、そんな簡単に見つかるはずもありません。
まずは行動。そして、試行錯誤の連続―こうしたことから、自分に合った勉強のやり方が確立されていくものなのです。
質が変化するまで量をこなす―その重要性を説いたのが、哲学者のヘーゲルです。
これを「量質転化の法則」と言います(詳しくは彼の著作『小倫理学』をご参照ください)。
話を冒頭に戻すと、「勉強のやり方がわからない」から行動しないという選択をした場合―勉強のやり方についてアドバイスしても、その先の改善指導まで行きつかないため、同じところに留まったままになります。
つまり、量をこなしていないので、質も変化しないのは当たり前というわけです。
ただし、受験勉強における量と質の問題は、次のことにも注意しなければなりません。
何も考えずに量ばかりこなしても、やっていることに中身がなければ、大いなる時間の無駄になります。
かといって、「量より質が大事!」とかいって、チマチマやっていると、実戦での経験値が足りないということになります。
あなたは、今一体どのくらいのレベルですか?
あなたは、今何年生で、いつ入試がありますか?
要するに、「今のあなたに何が必要なのか?」をよく見極めることも大切なのです。
勉強はやり方次第で、結果を大きく変えることができるのです。
※ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル(Georg Wilhelm Friedrich Hegel)…近代ドイツ最大の哲学者と言われている。ドイツ観念論を代表する思想家。「弁証法」や「観念論」を体系化し、近代哲学に大きな影響を与えた。