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2021.03.06
皆さん、耕知塾の丹野です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。
~「逃げなかった」って記憶が欲しかったんだと思います~
漫画『3月のライオン』にて、中学生でプロの棋士になったにもかかわらず、高校に入り直した理由を問われたときの主人公の台詞です。
「サボったな」とか「逃げたな」みたいなことは実は自分自身が一番覚えているものです。本当に他人にバレている以上に自分の中に蓄積されて、そのまま奥底でヘドロのように固まって残っていきます。これって大人になってもなかなか拭えないものになってしまうんですよね。
かくいうぼく自身も振り返ってみるとあれもこれもと記憶が甦ってきてしまいます。
中学生の頃、学校では生徒会長を、部活は陸上部を、課外では水泳を、とこれでもかと抱え込んだ日々を送っていました。もちろんすべてをスーパーにできるわけはなく、生徒会活動の忙しさ(この3つで一番楽に感じられた)を言い訳にして、部活に出ず、次第に後輩にも抜かれさらに恥ずかしくなってそのまま幽霊部員となりました。水泳でも同様で練習から逃げて、ジュニアオリンピックに出られるかという絶好のチャンスを逃しました。勉強も片手間にやって、何もかも中途半端な状態でした。
これだけは逃げる訳にはいかない、と感じたのは高校受験でした。自分でやるのはどうにもならんと思い、2年生の冬に両親に塾へ通うことを願い出ました。そこからはもう気が狂ったように勉強をしていたつもりですが、本当にエンジンがかかったのは3年生の1月末ごろだったというのが、母からよく言われていたことです。
結果として少しばかり背伸びした第一志望の高校に合格することができました。
自分の中には合否関係なく「逃げずにやり切った」という記憶が残りました。過去に縋っているようにも聴こえますが、この記憶は今のぼくにとって、支えのひとつになっています。
今年、耕知塾から旅立っていく皆さんにとっても、そんな受験になってくれていたらいいなと思っております。
受験生の皆さん、本当によくがんばりました!!