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耕知塾コラム

  • 耕知塾
  • 2020.04.02

     皆さん、耕知塾の小池です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。

     

    【小さな哲学者の格言ノート No.2】
     「「1」を大切にせよ。」
    ―野村克也『ノムラの教え 弱者の戦略99の名言』講談社、108~109ページ

     

     以前、野々垣先生が算数(数学)の「1」の大切さについて書いてくれたので、別の観点から「1」の大切さについて書こうと思います。

     

     中国の寓話に、こんな話があります。
     泰山(世界遺産)という山に、泰山府君という健康長寿の神様がいました。ある国の国王は誰よりも健康長寿を願い、泰山府君にその願いをかなえてもらおうとしました。そのためには、山頂にいる泰山府君に会わなければなりません。そこで、国王は家臣たちに命令を出し、「どうしたら、泰山の山頂に行けるのか?」を考えさせました。
     数日後…家臣たちの出した答えは「数十日かけて、安全なルートを、一歩一歩進む」というものでした。ところが、早く泰山府君に会いたい国王は、烈火のごとく怒りだし、「一日で、深い森と危険な崖を、急いで進む」と言い、数名のお伴を連れて、山頂に向かいました。
     しかし、国王は二度と帰ることはなかった…というお話です。

     

     さて、このばかげた話は、わたしたちに何を伝えようとしているのでしょうか?
     ―それは「欲しい結果」を得たい(山頂にいる泰山府君に会いたい)なら、「正しいプロセス」(数十日かけて、安全なルートを、一歩一歩進むこと)を経ることが必要だ、ということです。
     国王のように、「欲しい結果」しか見ていない人は、こんな単純な道理すら理解できないというわけです。

     

     来年(2021年度)から、大学入試が大きく変わります。その影響によって、中・高校入試問題にも、新しい問題傾向(「考える力」を問う問題)が登場しています。大手進学塾でも、今やっていることに加えて、新しい問題傾向に対応した課題(or 宿題)を増やすことで、そうした問題の対策を打っています。

     

     ところが、こうしたやり方で、新しい問題傾向で必要とされる「考える力」が身につくのでしょうか?
     最近、授業をしていて気づいたことがあります。
     それは、大手進学塾から(耕知塾に)転塾してきた生徒の約8割が、(自分の頭を使って)「説明」を理解しようとせず、ただ「答え」だけを聞いてくる、ということです。また、面談をしていても、目の前の「成績アップ」のことしか見えていないため、成績を上げるための勉強方法についてのみ関心を持ちますが、(勉強の基盤となる)普段の生活態度や勉強する意味について考えることがありません。
     残念ながら、こうした授業の受け方や勉強に対する考え方(プロセス)を経ても、「考える力」(欲しい結果)を得ることができるとは思えません。
     実際、こうしたことを変えることのできない生徒の多くが、入塾当初は「一時的に」成績が上がりますが、徐々に伸び悩むというパターンをたどっていきます。

     

     文部科学省によれば、「考える力」とは「生きる力」のことのようです。
     もしこうした力を身につけたいのなら、塾での勉強の前に、まず学校生活や家庭生活などの生活態度を見直さなければなりません。
     塾での授業では、自分の頭を使って(「先生は何を言っているのか」を考えながら)聞き、演習の時は自分の頭を使って(試行錯誤を繰り返しながら)、答えを導き出さなければなりません。
     先の寓話の通りですが、正しい生活態度という「正しいプロセス」なしに、継続的な成績アップ(欲しい結果)はあり得ませんし、自分の頭を使って考えることという「正しいプロセス」なしに、「考える力」を身につけること(欲しい結果)もあり得ないからです。

     

    *野村克也さんは今年の2月に亡くなった、元プロ野球選手、監督。契約金0円のテスト生から、三冠王に輝き、その後、監督と選手を兼任するプレーイングマネージャーとして「4番打者」、「捕手」、「監督」をひとりで担いました。選手引退後は、「野村ID野球」を掲げ、ヤクルトスワローズ監督となり、チームを日本一へと導いたりしました。
     冒頭の引用文について、野村さんはこう説明しています。「バッティングは膝、腰、肩、腕、手首の順序で動く。つまり、一の膝、二の腰を使ってこそ肩と腕もスムーズに動くのだが、バッターは往々にして一、二を飛ばして三、四、五で打ってしまう。これではまともなスイングなどできるわけがない。どうするか。一を意識すればいいのである。そうすればおのずと二以下も連動してうまくいく。だからこそ、なによりも「一」を大切にし、意識すべきなのだ」、と。

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