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2020.02.05
皆さん、耕知塾のハガキこと野々垣(ノノガキ)です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着型の、そして少人数責任指導の集団塾です。
算数の頭の動かし方をお伝えする連載の4回目。今回は割合編。割合は、算数で最も大事な単元になります。なぜなら割合は、抽象的に物事を考えるスタートとなる単元だからです。
本論の前に、まず触れておきたいのが誤った勉強法。「くらべられる量÷もとにする量=割合」、この公式にひたすらあてはめて解く。これは、絶対にやってはいけません。この方法では割合が何なのか、などということは考えもせず、ただ解ければよいという方法です。速さでも「は(速さ)・じ(時間)・き(きょり)」など、ひたすら代入して解いている生徒をみかけますが、その方法で算数ができるようになった生徒を1回も見たことはありません。
さぁ、ではいよいよ割合の頭の動かし方です。やはり割合でも本連載のテーマが関わってきます。そう、「算数で最も大事な数は1」です。つまり割合とは「もとにする量(基準となる数)」を見つけ、それを①と考えた時、他の数(いわゆる「くらべられる量」)がいくつになるか、を考える単元です。
では、問題を1問。
Q.ハンカチを定価の0.85(倍)にあたる680円で買いました。定価はいくらですか?
これは、680×0.85=578円としてしまう生徒が多いです。そういう生徒はもとにする量をあまり意識してないことが多いです。ですので、まずは「もとにする量」を見つけます。つまり、何を基準に0.85倍するのか。それは680円、ではなく定価になります。そして、その定価の0.85倍が680円となる訳です。つまり、定価(もとにする量)に対して1より小さいかけ算をして、答えを小さく(安く)しています。つまり、定価は当然680円より高くなる。だから、680÷0.85=800となる。こういう頭の動かし方ができれば小学生としては、かなりレベルが高い生徒といえると思います。それでは今回はここまで。次回は割合売買損益編になります。よろしければ次回もお付き合い下さい。