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2024.02.17
皆さん、耕知塾の大澤です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。
「腑に落ちる」ということ。
先日テレビでたまたま、標高5000m級の高地を何日にも渡って旅をし、ヒマラヤ部族を取材するというバラエティ番組を見ました。番組の中心は食事のシーンなど和やかな場面が多かったのですが、酸素濃度は平地の半分、重い荷物を背負って長時間移動し、慣れない環境で眠る。とても過酷な行程で、高山病になったり、疲労から体調不良になるスタッフも出る。そこに行くことを納得し、目的をもって行ったとしても、自分のその気持ちに嘘がないかを毎秒問われているような旅だと思いました。
子どもたちにとっての受験勉強も、キラキラした時間を辛いことに捧げなければいけないのだから、その大変さは想像に難くないでしょう。
そこで大事なのは、いかに本人がその苦しいことをすることを心から納得し、そのことが腑に落ちているかということだと思います。
ここが腑に落ちている子供は、腹を決めて受験勉強にも向き合えているのがわかります。逆にそれが腑に落ちていない子は、一見同じようなことをしているにもかかわらずどこか逃げ腰で、隙あらば勉強から逃げることばかり考えています。
苦しみを引き受けることが腑に落ちないうちは、本当に苦しい。
でも苦しみながら自分の心の中に「本当はできるようになりたい」という気持ちを見つけた時、そしてそのためには「やるしかないんだ」とわかった時、人は成長するのではないでしょうか。それが始まりなのではないでしょうか。
さて、今年も都立入試まであと 4日となりました。どうか後悔の無いように、最後まで全力で走り抜けてほしい。子どもたちが頑張っている姿を見ながら、私もまた励まされています。