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2023.09.16
皆さん、こんにちはこんばんは。耕知塾の丹野です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。
将棋で有名な羽生善治さんの言葉を耳にしたとき、ぼくはぶったまげました。「対局中、ある程度進んでいったらあとは直観で打っている」というのです。勘で勝てるの…?もちろんそんなわけありません。棋士の方々は対局に向けて膨大な量の棋譜(データ)を研究し、対策を練るという行為を毎日のように行っているのです。そのうえではじめて勝利につながる勘というものがあてになって、使えるのです。
授業中に「なんかできた」という言葉が生徒の口から出てくることが多いこと多いこと。ですが、その「なんか」は本番(入試や定期テスト)までとっておいてほしいです。あくまで授業中は練習であり失敗しても取り返せる場です。むしろ、どんどん失敗してちゃんと取り返してほしいくらいです。たとえ正解していてもそこまでの過程を再現できるようにならなければ練習の意味がありません。「型」を身に付けてこそ初めて「型破り」になることができるのです。それができないまま「自分は自分」と言い張ってもそれはただの「型なし」です。
練習の場でなんとなく頼ってしまうような「勘」は本番ではあてになりません。さらに言えばそこで勘に頼ってしまう姿勢こそが問題です。それはただのその場しのぎの勉強です。本当に本番に向けて努力しているといえるのでしょうか。
「なぜ」その答えに至ったのか。「どうすれば」正解することができるのか。を考えて、考えてさらに考え続けて、やっと「勘」が使いものになるのです。
さあ、夏休みが終わりました。気が付いたら年を越しています。入試の足音が近づいてきていますね。頑張っていきましょう。