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2021.04.12
皆さん、耕知塾の新谷です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。
耕知塾では週に1回、小学生の算数と国語の授業で「小さな哲学者」というプリントを解きます。これは今まで習ったことを全部使って解く練習で、少し難しめの問題1問を30分くらいかけて解く授業です。
ルールは、
1.だまって解く
2.質問をしない
3.解けたら手を挙げる
の3つしかありません。
テキストやノートを見ても構いませんし、どんなに長く計算をしてもよいのですが、自分の頭だけを使います。普段、丁寧に教えている先生も「小さな哲学者」の問題を解いているときだけは、生徒の頭を信じて手が挙がるのを静かに待ちます。
「小さな哲学者」の問題を解いた生徒の率直な感想は、「解けたときうれしい」「自分で頭が動いた感覚が自分でわかる」「解けないと悔しいけれど充実感がある」といったものです。学校の授業では問題を解く基本を身につけるためのものですが、その解き方を使って初めて見る「小さな哲学者」の問題にチャレンジするという体験はとても新鮮に感じるのでしょう。
自分の頭だけを使ってじっくりと考えて少し難しい問題が解けるようになると、勉強はとても楽しいものになります。一般的な塾の場合、学習する内容の理解と定着に授業の主眼が置かれているため、その問題が解けているかどうかだけで理解・定着の判断をしています。これに対して耕知塾では、それにプラスして「小さな哲学者」を授業に取り入れて、応用力を養う授業を行っています。
高校の入試問題は基本と基本を組み合わせた応用問題でできています。ですから、問題の切り口が変わった問題を考えたり、いくつかの単元を複合的に捉える必要があります。入試問題に対応するためには普段から自分の頭だけを使って、様々な角度から問題に取り組まなければなりません。そういう理由で耕知塾では、自分で考える力を養うために、小学生からこのような問題を「小さな哲学者」の授業で取り入れているのです。
週に1回だけ「小さな哲学者」のプリントを解いたからといって、すぐに点数や偏差値が上がるわけではありません。しかし、長い目で見れば、少し難しくて応用力が試される問題にも取り組める力が身についていきます。