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2020.10.10
PCR
皆さん、耕知塾のマルタです。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。
PCRが流行語かのようにほとんどの方が知る言葉になってびっくりしています。PCRそのものは、ある一定の場所のDNAを増幅する方法なのですが、この手法を用いて大学生時代に研究していました。当時は生物をやっている人でもPCRのことを知らない人の方が多かった気がします。
画期的な技術だけに、次第に学生実習に導入されたり、警察のDNA鑑定に応用されたりして生物系の学生であれば知らない人はいないぐらいの技術になりました。しかし、一般の人にはまだまだ何のことやら分からないのが普通でした。それがいまやニュースやワイドショーで聞かない日がないぐらいです。世の中何が起こるかわかりません。
PCRといえば時間のかかる検査法という印象が強いと思いますが、現在のPCRは自分がやってきた時代よりも格段に速く簡便で正確な技術になってきています。自分の少し上の世代ではもっともっと大変だった話をよく聞きました。
自分の時代はすでにPCRを行う機械(温度変化をプログラムしておけば自動にやってくれる機械)がありましたので仕掛けたらあとは放っておけばよかったのですが、その機械が普及していない時代には違う温度の水槽を用意して3つ程度の水槽を順番に30回程度人の手で動かしていたり、さらに古い先輩はその30回の毎回、酵素を入れなければいけなかったそうです。今や全自動の機械があるぐらいですから技術の進歩は素晴らしいです。その古い先輩の時代に新型コロナウイルス感染症が流行していたら一日何人検査できたんでしょうね。