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  • 2023.09.29

    月見る月

    皆さん、耕知塾のマルタです。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。

     お月様のお話です。満月を見上げることは多くありますが、その他の月はいかがでしょうか?今回は、せっかく中秋の名月付近のコラムなのに半月のお話をします。半月は別名「弦月(げんげつ)」と言い月の中でも珍しいまっすぐな線が出てくる様子がピンと張った弦に似ているので弦月というそうです。その名残として上旬の弦月、下旬の弦月、いわゆる上弦の月、下弦の月として残っています。そうです、半月は二種類あるのです。新月から満月の間(上旬)に見えるのが上弦の月(Dみたいに見える方)、満月から新月の間(下旬)に見えるのが下弦の月(Dの左右線対称な形に見える方)です。

     上弦の月は夕方に南中して真夜中に西に沈むので晴れていればよく見えるはずです。しかし、下弦の月は真夜中に東から登り早朝に南中し、日が出たら見えなくなってしまいます。なので、小説や、歌などに出てくる半月は、ほとんど上弦の月です(アニメは何故か下弦の月を良く見ますが、時間設定が無茶苦茶だったりします)。下弦の月は真夜中過ぎから早朝のみんなが寝静まっているときに一番きれいに見えるのです。小中学生に「下弦の月を見よう!」なんて絶対に言えません(見たい人は動画で我慢しましょう)。深夜徘徊の手助けになってしまいます。大人でも不規則な生活をしている人が主に下弦の月を見ていることになります。日常に反するということで、入試ではほとんど下弦の月は出ません。違和感のある時間帯の問題を出さなければいけなくなります(出てしまったら申し訳ございません)。

     出てしまった時のために覚え方を一つ。上弦は「うえ」なので「う」が書けるほうが上弦の月、下弦は「した」なので「し」が書けるほうが下弦の月です。

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