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2023.12.20
耕知塾の白井です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。
毎度おなじみ(?)のご挨拶となりますが、二十四節気はまもなく冬至となり、一年で一番日の出ている時間が短くなる日がやってきます。となるとその先に見えてくるのは冬期講習、そしてまもなく受験シーズンをも迎えることとなりますね。
この季節、テレビでよく見かけるフレーズに「うがい・手洗い・○-1」とか「ただいまのあとは♪ガラガラ~♪」などの流行性感冒を予防する文言が増えて来ます。というのも今の季節、気温が下がってヒトの体温調節が難しくなっているところへ、乾燥した空気の大好きなウイルスが、抵抗力の下がったヒトの体内に、乾燥した手肌を介しての侵入を虎視眈々と狙っているからです。
covid-19(新型コロナウイルス)の流行以降、あらゆる場所でアルコール消毒のポンプボトルを見かけるようになりました。covid-19やインフルエンザ・溶連菌などには確かにアルコール消毒(エタノール)が有効なのですが、冬になると猛威をふるい出すノロウイルスの他、ロタやアデノ(プール熱)等のウイルスはアルコールでの消毒ができません。ノロやロタの消毒には、次亜塩素酸を含む殺菌剤(台所やふろ場のカビ落としや衣服の漂白剤などに使われる塩素系漂白剤)しか効果がないのです(10年以上前の話になりますが、白井は以前別の職場に勤めていた際、ノロウイルスに感染してなお出勤しなければならなかったとき、ペットボトルに薄めた塩素系漂白剤をいれた消毒薬を自作して職場に持ち込み、自分の触れた、ありとあらゆる場所を拭きまくって仕事をしたことがあります。幸い感染者は出ませんでしたが大変しんどかったです)。
5類へ移行してはいるものの、実はまったく弱毒化してなどいないcovid-19を含め、そろそろ対策が適当になってきてしまっている今日この頃。「とりあえず手にアルコール吹いとけばいいや」的な考えで過ごしていると、思わぬところで思わぬ感染症にかかって辛い思いをすることになりかねません。冬の水は冷たくとも、きちんとした手洗い・うがいはあらゆる感染症の予防に有効です。さらに飛沫感染を防止するにはマスクをするとなお効果的(気温の低いこの時期には、なかなか覆いようがない顔の防寒という意味でもかなり有効)。
ちなみにマスクは自分のくしゃみを自分が被るためにつけるものです。自分に跳ね返ってくるのが不快でも、「自分が無症状のまま感染しているかもしれない」と意識して、自分が引き受けましょう。くれぐれも、外してくしゃみをしないよう努めてください(そしてくしゃみの後にどうしてもマスクを交換したい人は、替えのマスクを持ち歩きましょう)。
受験対策も感染症予防対策も、結局のところ一番基本的な対策あってこそ。応用や搦め手、突発的な奇襲作戦は基本をきちんと積み重ねたのちに生きてくるものですから、ここはやはり基本に忠実に、こつこつ積み重ねて実力(体力・免疫力)をつけ、最強の自分で本番を迎え、試験に臨んでください。