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2022.01.14
皆さん、耕知塾の千田和昭です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。
頭を良くするためにはどうすればよいか。
まず押さえておかなければならない大前提は、人間は神様ではなく人間なのだから「頭の程度はそんなに変わらない」ということです。もっと言えば「みんなそんなに頭は良くない」ということです。
例えば、人間の頭脳が一度に処理できる情報量はコンピュータでいうとせいぜい20ビットまでだそうです。つまり、何か問題を解こうとしているときにその場で使える情報=知識はかなり少ないということです。これは、どんなに勉強ができる生徒でも、ノーベル賞級の頭脳でも、人間ならば同じです。
では、頭の程度は皆あまり変わらないのに、A君にはできてB君にはできないような問題があるのはなぜでしょうか。
どこで差がつくか
確かに、頭をよくするためには確実な知識の量が前提になります。ある問題を解くにあたって、必要な知識が頭の中に蓄えられていなければなりません。そして、その知識を確実なものにしておかなければなりません。
しかし、同じように勉強をして、知識をものにしてきたとしても、人によって能力の差となって表れてきます。
その差、つまり、本当にできる生徒とそうでない生徒の違いは、知識の量の差ではなく、その知識を使いこなす力の差です。
知識を使いこなす力とはどういう力でしょうか。その力はどうしたらつけることができるでしょうか。
頭をよくするにはどうすればよいか ―情報の圧縮―
ある問題を解くうえで必要な知識を取り出すということは、必要な知識ととりあえず不必要な知識の見分けをつけることです。つまり、必要に応じて、自分の持っている情報を圧縮するということです。
頭をよくするためには、ある問題に直面したとき、その問題を解決するためには必要な知識を探し出す力をつければよいわけです。
頭が良いか悪いかの差は、必要な知識と不必要な知識を見分ける力の差、手持ちの情報を圧縮する能力の差だということになります。
自分にはすぐにできない問題にぶつかったとき、それを解くために必要な知識を自分の頭の中や、今までに勉強してきたテキストなどから何とか探し出そうとすること、それは、必要な知識とそうでない知識を見分けることであり、自分の持っている情報を必要に応じて圧縮しようとしていることです。
もちろん、必要な知識を探し出そうとしても、初めからうまく探せるわけではありません。
しかし、だからとって必要な知識がないわけではなく、「すでに必要な知識は自分の中にあるのだけど、それを探し出せないでいるだけなのだ」と意識することがまずは大切です。
そして、そういう自分の手持ちの情報を圧縮する練習を積み重ねていけば、頭が良くなることうけあいです。ぜひ、頑張ってください。