生徒の頭が主役です!
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  • 2022.11.12

    皆さん、耕知塾の千田周平です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。

     

    以下は、先日自習をしていた中学生と講師のあいだでのやりとりです。期末テストが近いので、話題は体育のバレーボールです。

     

     

     

    講師「スパイクとアタックの違いは分かる?」

     

    生徒「似たような感じだけど違うんですか。」

     

    講師「アタックは『攻撃』っていう意味だよね。だから例えば、スパイクじゃないアタック=攻撃もあるんだよね。ツーアタックって知ってる? あれはスパイクじゃないよね。・・・」

     

    生徒「ああ、くだものの中のりんご、みたいな?」

     

     

     

    さて、皆さんはこのやり取りを読んでどう感じましたか。

     

    「ん、突然何を言い出した?」と思ったでしょうか。

    「おお、なるほどね」と思ったでしょうか。

     

    私は、外から何の気なしにこのやりとりを聞いていたのですが、この生徒の返答に感心しました。むしろ感動すら覚えました。

     

    *     *     *

     

    頭が良いとはどういうことか?

     

    なかなか言葉で表現するのは難しいことですし、答えが何かもはっきりと分かりません。

     

    ただ、私自身は、この「くだものの中のりんご」の発想にこそ、頭の良さのヒントが隠されていると思っています。

     

    端的に言うなら、「抽象」と「類推」の力、となるでしょうか。長くなりますので、ここでは「抽象」について、少し考察してみましょう。

     

     

    「くだものとりんごの違いは?」と聞かれたら、うまく説明できるかはさておき、多くの方は答えられるでしょう。それは、「くだもの」を「りんごとかみかんとかそういうものを抽象化した呼び名」だと理解できているからです。

     

     

    これが「抽象」の力、「物事を階層的に理解する力」です。もっと言えば、「物事をグループ分けしてラベルを付ける力」と言ってもよいでしょう。

     

    くだものぐらいならなんてことはありませんが、実際の勉強の場でそれを実践するのは簡単なことではありません。

     

    例えば、歴史の問題で「後鳥羽上皇が北条氏に対して兵を挙げて敗れた乱は何か。」という問題があったとします。授業を受けて問題集で何度も練習している生徒は「承久の乱」と答えられるでしょう。

     

    しかしそんな生徒に、「承久の乱は何時代の出来事?」と聞くと答えられないことがあります。つまり、承久の乱とか武家諸法度とかそういった具体的な事象に対し、「鎌倉時代」という(大雑把な)抽象化をせずに勉強しているということになります。

     

    そうなると、のちのち応仁の乱だの文禄・慶長の役だの出てくるとわけが分からなくなってきます。当然、勉強してもすぐ忘れてしまいます。そしてそれはどの科目でも同じですね。

     

     

    冒頭のやり取りで「くだものの中のりんご、みたいな?」と答えた生徒は、スパイクとアタックの説明を聞き、アタックというものはスパイクやツーアタックを抽象化した概念であることをその場で理解し、知識を整理したことになります。優秀ですね。

     

     

    話が長くなりました。

     

    最近「どうしたら生徒の頭をそのように階層的に動かせるのか。」みたいなことを日々模索しながら授業しています、という話でした。

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