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  • 耕知塾
  • 2020.11.13

     皆さん、耕知塾の小池です。耕知塾は金町、日暮里にある地域密着の、そして少人数責任指導の集団塾です。

     

    【小さな哲学者の格言ノート No.4】

    「ある真実を教えることよりも、いつも真実をみいだすにはどうしなければならないかを教えることが問題だ。」

              ―ルソー『エミール(上)』岩波文庫、370ページ

     

     今、来年度の(「新指導要領」にもとづく)新しい学校教科書と塾用テキストの分析を進めています。

     全体的には、知識を覚えて、それを運用するという「情報処理能力」を鍛える学習から、「なぜそうなるのか?」を考えさせたり、実際の場面(実生活)で知識を活用するという「情報活用能力」・「情報表現能力」を鍛える学習に移行している傾向が強まってきています。

     それにともない、学校の教科書・塾用のテキストともにページ数が増え、単元数も増加しています。

     例えば、来年の中1は「助動詞」、「不定詞の名詞的用法」などが、中2は「不定詞構文」、「間接疑問文」などが加わります。これらは今までの中2、中3から下りてきた内容です。また、中3では「現在完了進行形」、「仮定法」などが加わりますが、これらは高校から下りてきた内容です。

     

     来年から「大学入学共通テスト」が始まりますが、こちらも「新指導要領」にもとづいて作られたテストです。「センター試験」は「情報処理能力」重視でしたが、「大学入学共通テスト」では、やはり「情報活用能力」・「情報表現能力」が求められます。

     すでに新聞などでも報道されている通り、来年の「大学入学共通テスト」は、大学入試改革の「第一弾」に過ぎません。「第二弾」は2021年に入試実施大綱の発表があって、2024年に改訂版の「大学入学共通テスト」が実施される予定になっています。

     

     さて、では、今なぜ「新指導要領」になって、学校教科書が変わったり、大学入試改革が行われたりするのでしょうか?

     

     理由は、二つあります。

     

     第一に「グローバル化」です。このグローバル化によって明らかになったのが、日本の学校教育の「ガラパゴス化」です。日本のガラケーが海外では使えないの同じように、グローバル化した世界では、日本の学校教育が通用しないことが明らかになってきました。

     

     経済開発協力機構(OECD)が2000年から始めているのが、「学習到達度調査(PISA)」と呼ばれるテストです。世界65カ国、15歳の生徒約51万人がこのテストを受けています。

     2019年12月4日(水)の『毎日新聞』に「PISAショック再び」という記事があります。日本は「科学的リテラシー」が世界5位、「数学的リテラシー」が6位でした。ところが、「読解力」は15位…。「日本の国語教育は、PISAで問われている読解力を誤解している」と記事の中で指摘されている通りの結果になってしまいました。

     ちなみに「科学」、「数学」、「読解」のすべての分野において1位だったのが中国でした。

     

     イギリスの教育専門誌『タイムズ・ハイアー・エデュケーション(The Times Higher Education)』が格付けしている「世界大学ランキング」があります。これは、「世界大学ランキング」では一番信頼性のあるものだと言われています。

     2020年の東京大学は36位、京都大学は65位でした。この5年前は、東京大学が23位、京都大学が59位なので、少しずつ順位が下がってきているのが現状です。

     逆に順位を上げてきているのが、中国の清華大学で、アジア最高位の23位。次が北京大学の24位、香港大学が35位です。

     これらの結果を見れば明らかなように、今のところ「ノーベル賞」の数は日本の方が多いのですが、10年後、20年後には「PISA」や「世界大学ランキング」と同じように、中国に追い抜かれると言われています。

     

     残念ながら、ここで字数が1600字オーバー(予定より400字オーバー)になってしまいました…。

     

     二つ目の理由と、「新指導要領」の登場で、これから必要になる学力(世界で通用する学力)とは、一体どのようなものなのでしょうか?

     次回の私の回では、私の海外での体験などを交えながら、説明していきたいと思います。

     

    *ジャン=ジャック・ルソー(Jean-Jacques Rousseau)。自由と平等を説いた、18世紀フランスの哲学者。「近代の父」とも呼ばれている。歴史の教科書でも挙げられている通り、『社会契約論』、『人間不平等起源論』などを書いた人物として有名。

     

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